めまい・メニエール病
過去に施術しためまい・メニエール病の症例を一部ご紹介します。
めまいは突然発症するのではありません。
多くはひどい肩こり・首こりの延長線上に存在します。
めまいの治療には、まず首肩こりの解消が必要です。
めまいの症例4
「フワフワめまい吐き気」症例
患者
女性(30代)
来院
2019年3月
通院
週2回
通院回数
2回
症状
めまいでフワフワする。吐き気もする。もともと血圧は高いが、めまいが始まった4日前は上が160mmHgあった。現在は140mmHgまで下がった。
始めの2日間はめまいの薬で治まっていたが、昨日から効かなくなった。寒さでもめまいが起きる。
過去にめまいは3回起きていてメニエール病と診断された。
薬以外の治療を調べて当院を見つけて来院された。
治療内容と経過
[初診]
× めまいでフワフワする
× 吐き気もする
めまいのツボがある首の後ろに触れて確認すると、首から背中にかけて緊張があり、ツボも緊張している。ここを緩める効果のある足のツボと背中を緩める腰のツボの5箇所に鍼する。
左の後頭骨が下がっていたので活法整体を1手施す。
めまいのフワフワ感が減少した。
[2診目]
○ めまいでフワフワする
○ 吐き気もする
めまいがない。今朝はとても調子が良い。調子を安定させるために、もう一度首肩を確認して足腰のツボ3箇所に鍼する。2回目の治療で消えた。終了。
同時に治療した症状
なし
使用した主なツボ・活法整体
・水泉LR 承山L しゅう労LR 下りょうL
・後頭骨のすり上げ
考察
過去にメニエール病と診断されたこともありましたが、今回はめまいだけでした。めまいは首の緊張と関係が深く、首を効果的に緩めることで改善していきます。
めまいの症例3
「9時頃起きるクラクラめまい」
患者
女性(60代)
来院
2018年4月
症状
3日続けてクラクラとめまいがあった。3回とも9時頃に起きて、しばらく座って休んでいると治まった。めまいが治まった後はもうその日は起きない。
低血圧や出血・下血はない。他に大きな不調もない。
治療内容と経過
状況から慢性的な血圧の問題ではないと考えられる。他に不調がないことから大きな病気に付随しためまいでもない。
春の急激な気圧・気温の変化に体が適応できていないと考えた。
首肩に触れると、肩こりはほとんどないが、首にめまいの反応が見つかった。
治療目標は首を緩めること。
[初診] 他の治療が終った後にめまいの話をされたので、初回は活法整体1手だけ行う。
[2診目] 翌日来院。今朝はめまいがなかった。今回はしっかりとめまいに効果のあるツボで首を緩めていく。
[3診目] あれからめまいがない。もう一度前回同様に治療する。3回目の治療で消えた。
同時に治療した症状
なし
使用した主なツボ・活法整体
・水泉 大鐘
・後頭骨のすり上げ
考察
春の急激な気圧・気温の変化に体が適応できず、自律神経の緊張からめまいが起きたと推察しました。
めまいの反応を緩めると素直に治まっていきました。
めまいの症例2
「吐き気を伴うグルンと回るめまい」
患者
女性(70代)
来院
2018年2月
症状
3~4年前に大きなめまいを起こし、それからたびたび回転性のめまいが起きる。最初は首肩のコリを感じるようになり、それからめまいを起こした。
現在は約15日間隔でめまいが起きる。めまいは目の前がサーっと流れたりグルンと回転する感じ。めまいは下を向いたり、画面を見ていて立ち上がると起きる。
吐き気を伴い、薬を飲むと治まる。マッサージを受けると楽になる。
ホームページの症例を見て来院された。
治療内容と経過
めまいを起こすきっかけが、下を向いたり画面を見ていて立ち上がるときなので、視線の動きと関連している。
発症時期に首肩のコリがあったことと、マッサージで楽になることから肩周りの筋緊張が原因と考えた。実際に首肩に触れてみると表面が板状にこっていた。
治療目標は首肩こりの緩和。
[初診] 肩こりに触れると右肩がより硬い。右肩を主として治療する。
まず首肩のこり具合を確認して、こりを緩める効果のある腰と手足のツボとめまいのツボに合計6箇所鍼をした。それから活法整体を1手加える。肩こりが緩んで楽になった。
[2診目] ちょうどめまいの周期だったが、今回はなかった。前回同様に治療する。
[3診目] 顎の関節も緊張している。ここも緩める。
[6診目] 今まで毎月3回めまいが起きていたのに、先月は起きなかった。
他に左耳に耳鳴りがあるので今後はこちらを主として、めまいも観察していくことにする。6回目の治療で終了。
同時に治療した症状
耳鳴り
使用した主なツボ・活法整体
・衆労R 四枢R 威霊R 合谷LR 足太陽R など
・肩のこり抜き
考察
めまいには首肩のコリが大きく関わっています。今回もお体の様子から筋緊張がめまいを引き起こしていると推察しました。
首肩と顎関節を手や腰のツボで緩めた結果、定期的に起きていためまいが治まりました。
めまいの症例1
患者
女性(40代)
来院
2017年2月
症状
うつむきになるとめまいがする。グラグラ揺れたり、ぐるぐる回る感じ。
同時に吐き気がする。
しゃがみ仕事をしていると10分位でめまいが始まってしまう。
治療内容と経過
[初診] 首の痛みが主症状で、めまいは首の影響から起きている。
まず首肩の痛みこりから治療して、めまいそのものに効くツボは1箇所選んで鍼をする。治療後、めまいが軽くなった。
[7診目] 1時間くらいしゃがみ仕事をしてもめまいがない。首も動かしても痛みなし。日常生活に支障がなくなった。
同時に治療した症状
首の痛み
使用した主なツボ・活法整体
・足太陽
考察
首の痛みの原因である首こりとめまいの原因が一部重複していました。
めまいの治療のためだけに使用したツボは1箇所だけです。
日常生活に支障がなくなりましたが、再発防止のため現在も治療を継続しています。