【呼吸と横隔膜の話】
呼吸、できてますか?
こんにちは、ますぶちです。
皆さんは呼吸できてますか?
まあ呼吸していなかったら生きていられないので、生きている人は誰でも呼吸しているわけですが、無意識に「呼吸している」のと、意識して「呼吸できる」のは異なります。
無意識で呼吸しているときは、たいてい胸で浅く呼吸しています。
しかし意識して呼吸すると、不思議なことに、みんなお腹で深く吸おうとします。
深い呼吸=腹式呼吸=良い呼吸と思っているからです。
良い呼吸と知っているのに普段なぜやらないのか?
これはバランスのとれた食事や運動、早寝早起きと同じで、体に良いのはわかっていても行うのが大変だからです。
私も含めてみんなわかっているけど良くない習慣はやめられないのです。
よしわかった、呼吸くらいやってみようじゃないか、と、いざ呼吸をすると、思うように深く息が吸えなくてびっくりします。
あれ、深呼吸ってどうやるんだっけ?
呼吸のカギは横隔膜
深い、腹式呼吸のやり方は過去のブログで取り上げています。
・【楽して楽になろう~簡単!腹式呼吸編】
・【楽して楽になろう~簡単!腹式呼吸編2】
これらのやり方でも深い呼吸ができないのならば、横隔膜が動かしづらくなっているのかも知れません。
横隔膜も筋肉です。筋肉は縮むときに働きます。
横隔膜は呼気筋なので、息を吸うときに縮んで働きます。
正確に言うと、横隔膜が縮むことで胸の内側がひろがり、圧力が下がることで空気が入ります。
要するに横隔膜がしっかり縮めないと深く息が吸えません。
息を吐くときも、横隔膜がちゃんと緩まないと吐ききれません。
横隔膜の柔軟性は、深い呼吸のカギのひとつです。
横隔膜の重要性
横隔膜は肺と心臓がある胸腔と、胃腸がある腹腔を隔てる膜です。
横隔膜には3つの穴があります。
一つ目は大動脈と交感神経、リンパ本幹、
二つ目は食道と迷走神経(副交感神経)、
三つめは大静脈が通っています。
横隔膜の動きはこれらを刺激するので、自律神経(交感神経+副交感神経)のコントロールに重要なのです。
ちなみに横隔膜をコントロールする横隔神経は第3~5頚神経で、首からきています。
大昔、首にエラがあったときの名残だそうです。
長くなったので次回に続きます。
増渕 一成 (鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師)
栃木県鹿沼市出身
趣味は読書、熱帯魚、落語鑑賞。
活法研究会の提唱する碓井流活法(整体)と整動鍼法を施術の2柱としている。
活法研究会会員。











コメントを残す